JASRACの奇策

  • 2017.06.21 Wednesday
  • 23:30

こんばんは!

極楽錠前のKすがです。

 

本日、ヤマハなど音楽教室事業者らがJASRAC提訴」というニュースがありました。

音楽教室での演奏について、著作権を徴収するというJASRACの奇策について、ヤマハ、河合、開進堂、島村楽器、ピアノ指導者協会、宮地楽器、山野の7企業・団体が「音楽教育を守る会」を結成し、JASRACを提訴したそうです。

 

昨年の6月7日、JASRACは楽器の演奏や歌謡を教える教室に対し、来年1月から著作権料を徴収すると正式に発表しました。使用料規定によると、教室が得た受講料の2.5%を徴収するとのこと。

 

これに対し、「音楽教育を守る会」は

音楽教室での演奏は、

(1)教師と少数の生徒によるもので、「公衆」への演奏ではない

(2)「聞かせることを目的とした」演奏ではない

ことを理由に、著作権料の支払い要件に当たらないことを主張しています。

 

個人的には、JASRACの新たな著作権料の徴収は、今までのJASRACの立場からずいぶん離れたものであるように感じます。著作権徴収の考え方が別の方向にシフトしている。

今までは、「演奏会等の公衆への演奏」で「何らかの金銭のやり取りがある」こと、放送や店舗等での音楽利用で「顧客等の不特定多数に音楽を流すことによって利益を得ていると考えられる」ことについて、著作権料が支払われるべきというのが基本的な考え方だったように思います。つまり、音楽を聴く対象は「不特定多数の公衆」で、「使用者が音楽を聴かせることによって金銭的なやりとりや利益が発生する」と考えられる事象について、著作権料の支払いを求められていたと思います。(大雑把には)

 

ところが、今回の新しい解釈では、音楽を聴く-聴かせるという関係性だけでなく、音楽教育、教えるー教えられるという関係性にも著作権が適用できることになるようです。

音楽教師が、音楽を教えることによって利益を得ているというのはその通りだと思いますが、そもそもレッスンに対してどうやって著作権料をカウントするのでしょう?演奏会なら演奏時間でカウントするのが通例のようですが、レッスンだったらレッスン時間でカウントするの?どの曲を使って何分レッスンしたから、じゃあ著作権料っていくらね!って簡単に言えるのかな?それをカウントしようっていうのは、なんだか現実的に難しそうに思いますが…。金銭のやりとりがなくても、音楽を教えるという場合はどう考えるんだろう。友達に音楽を教えてもらって、お菓子をあげたら、その2.5%に著作権料が課せられるのか?

音楽教室の発表会っていうのも、著作権料徴収の対象になりそうだなあ。「これこそ、公衆への演奏」「演奏時間で著作権とるぞー!」ってJASRACが言ってそうな気がする。

 

ただ、そもそも、楽譜を購入する時点で著作権料を支払っているので、(公衆に聴かせて利益を得るという行為がなければ)それ以上に著作権料を支払う必要はないんじゃないかと思うんですけど…。

 

なんだか、そのうち怖い世の中になって、極楽で編曲したマイケル・ジャクソンを演奏していたら、ゲシュタポみたいな人が入ってきて「JASRACだ、今の演奏について著作権料を払ってもらうぞ。拒否した場合は、即、逮捕する」とか言われそうだなあ。「編曲したのは誰だ!言わなくてもわかっているんだぞ!」とか言われて、師匠が連れていかれるの。

まあ、そんな風になるまで、極楽はきっと好き勝手やっていくんでしょうけどね。なんだかきな臭い世の中になってきました。

 

第10回演奏会まであと59日。

 

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