「熔ける」大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 を読みました

  • 2017.05.26 Friday
  • 21:12

こんばんは!

極楽錠前代表のKすがです。

 

水曜日くらいから風邪をひいてちょっと辛い…。昨日は会社を休んで、今日は午前半休、定時ですぐに帰ってきました。

季節の変わり目、皆さんも気を付けてくださいね。

 

さて、今日は大王製紙前会長 井川意高さんのダメダメ自伝「熔ける」を読んだ感想。

井川意高さんの名前は、みなさん聞いたことがあったとしても不思議ではありません。2011年に会社法違反(特別背任)で逮捕されて、実刑判決を受けていますから。106億8千万円、というのが井川さんがカジノで負けた総額。カジノでの負けを取り戻そうとして、大王製紙の子会社7社から、次々と資金借り入れを行って、総額が106億8千万にもなったというのです。

 

井川さんは大王製紙の創業者のお孫さん。小さいころは愛媛県で育ち、子供のころ優秀な学生として過ごしていたそうです。1988年東大を卒業してすぐに大王製紙に入社し、関連会社の社長を経て、2007年に42歳の若さで大王製紙社長に就任。

初めてカジノに行ったのは1996年ごろ、オーストラリアのカジノに帯封のついた100万円を持っていったそうな。「今思えばかわいいものだが…」って、100万円をかわいいとか言うなよ!おまえんとこのティッシュ、100万円で何箱買えると思ってるんだよ!しかし、結果的にこの100万円が2千万円になり、井川さんがカジノにはまるきっかけとなったそうだ。

その後、ラスベガスやマカオのカジノに足を延ばし、ジャンケットであるK氏とも知り合うことによって、タネ銭を回してもらえるようになったり、フライトやホテルなどの用立てもしてもらうようになった結果、さらに井川氏はカジノにはまっていく。

 

ジャンケットとはカジノにお客を呼び込み、お客に対してはコンシェルジュとして立ち回る役目のこと。カジノもできる限りVIP(たくさんお金を使ってくれる客)を集めたいので、そういった客を呼んでくるジャンケットに対し、信用度合いに応じた資金融資をしたり、ホテルのスイートを安く提供したりする。ジャンケットはお客のフライト手配、ホテル手配のほか、同伴者をレストランやショーに連れて行ったり、お客の要望に合わせてバーや観光の予約手配もしてくれる。そして、井川さんはだんだんと1度に高額な掛け金が動く賭場へと渡り歩いていき、ついには1度で億単位の金額をベッドできるウィン・マカオに足を踏み入れてしまう。

 

このころには、毎週金曜日に仕事が終わると、夜行のフライトでマカオに立ち、そのままカジノに入って36時間ぶっ続けでカジノのテーブルに座り続けて、日曜の夜に日本に戻ってくる、というような状態だったらしい。ギャンブル依存症、というのが最も当てはまる言葉だろう。36時間の間、コーヒー程度しか口にせず、それでも平気だったというのだから。

「カジノのテーブルについた瞬間、私の脳内には、アドレナリンとドーパミンが噴出する。勝ったときの高揚感もさることながら、負けた時の悔しさと、次の瞬間に湧き立ってくる「次は勝ってやる」という闘争心がまた妙な快楽を生む。だから、勝っても負けてもやめられないのだ。地獄の釜の蓋が開いた瀬戸際で味わう、ジリジリと焼けこげるような感覚がたまらない。…」

うーん、井川さん、やっぱ、行っちゃってますぅ。

 

2011年ごろから、井川さんは大王製紙子会社から、週に2-3回、無担保で億単位の現金を借り入れるようになります。子会社の役員は井川さんからの電話一本で、数億円の金を井川さんの個人口座に振り込んだというから、これまたびっくりです。「井川一族が怖かった」という発言もありますが、それは会社の体をなしていないだろう。そんなんだから、だれも井川を止められなかったんだ。数億の金を稼ぐのに、いったいオムツ何個売ったらいいのか、よく考えたほうが良いと思う。

 

井川さんは、このたび3年2か月の刑期を終えて、釈放されたわけですが、意外なほどに前向きなところがさすがです。そのお言葉は…「商社マンや外交官なら、3-4年海外赴任することもよくある。刑務所で暮らした3年2か月は私にとってつかの間の海外赴任に似た「非日常」であった。…ホリエモンは「失敗しない人間などいない。人生はいつだってやり直せる」と言ってくれた。…これからの人生を通じて、私は再び立ち上がる。丁か半か。吉か凶か。人生という名のギャンブルはこれからが本番なのだ。」

 

今後の人生の例えがギャンブルになっちゃうっていうのは、井川さん、まだギャンブルにはまってるってこと?あんまり反省していないのかな。

アドレナリンが出るときって危機的状況に陥った時なので、アドレナリンがいっぱい出る状況ってあんまり人間にとって良くないものなのかもしれない。だけど、ギャンブルだとそれが快感に変わっちゃうんだよね。きっと、負ける→危機→アドレナリン→大逆転→やったーーーー!→ドーパミンみたいな報酬回路ができちゃってるのかもしれない。昭和アニメやドラマの「主人公危機一髪→大逆転」みたいな展開。それを味わうために、ギャンブルにはまっていくのかな。

 

でも、ギャンブルの(カジノの)興奮って、結局、カジノのディーラーに操作されているわけでしょ。プロフェッショナルなディーラーはルーレットで好きな目を出せたりバカラやブラックジャックでも好きな手をお客に配れたりするらしいし。それって、カジノにいいように弄ばれているだけなんじゃないかと思う。

カジノが好きな人って、「パチンコ、宝くじ、公営ギャンブルより配当がいい」とか言うけど(それは本当らしいけど)、結局胴元が勝つシステムなのはどれも一緒。カジノで元が取れると思う方が、どうかしていると思う。

まず、自分の持っているお金がどれくらいの価値のものなのか、自分の売っているものにして考えてみようよ。ティッシュとかオムツとか。106億8千万円でティッシュとかオムツとかどれくらい買えるのか、…計算するの面倒なので、誰か教えて。

 

「熔ける」大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

第10回演奏会まであと85日!

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国民電波洗脳による、テレビ、新聞、週刊誌、ラジオ等の、嘘八百の見事な洗脳情報と、嘘と騙しと仕掛けと、策略に満ち溢れた世の中で、思考停止状態にある日本人は、自分自身の脳、すなわち思考そのものを点検せよ! 我々はハッ、と気付いて、いや、待てよ! と立ち止まり、常に注意深く、用心深く、警戒し、疑いながら生きれば、騙されることはない。 今までの常識や、全ての事柄を疑うべきだ!
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