演奏に役立つマインドフルネス

  • 2019.07.18 Thursday
  • 07:09

おはようございます。 極楽錠前のKすがです。

 

合宿が終わり、いよいよ本番まであと1か月ということになりました。 本番で感じるのですが、人間は焦ったり疲れるとテンポが速くなりますね。 合宿の最終日、通し練習をしましたが、どんどんテンポが速くなりました。

 

これはやっぱり、何かしらの原因があるんでしょうね。帰りの電車の中でA子さんが言っていましたが、 「疲れて息が上がってくると、みんなどんどん速くなる」 ということも原因の一つでしょう。

心理的な焦りが実際の演奏のテンポに反映されるということもあるでしょう。

もう一つ、モニタリングができなくなるということも原因の一つだろうと思っています。

疲労や焦りから、脳みその能力が少しダウンする→モニタリングの機能が下がる→自分の状態をモニタリングできなくなる→テンポの乱れになる この場合、テンポの乱れだけでなくて音の間違いだったり、音程がうまく取れないということにもつながります。

 

実は、自分の演奏しているテンポ(音程なども)を正しくモニタリングし、フィードバックをかけていくのは結構難しい技術だな、と思います。 正しくモニタリングするには、疲れない、焦らないということが基本なのだろうと思いますが、 そんな時に役立つのがマインドフルネスだと思います。 マインドフルネスは自分の気持ちのコントロールにも役立ちます。 自分の体の状態をモニタリングする、ボディスキャンというプログラムや、 レーズンを食べるプロセスを丁寧に感じる、レーズンエクササイズが役に立ちそうです。

 

ボディスキャンは静かに横になって、呼吸に意識を集中させたのち、体の端から端まで、自分の意識を動かしていきます。 例えば、右足の先端がどうなっているか感じ、その次にふくらはぎ、膝、腿など意識を徐々に違う部分に動かしていきます。 「少し暖かい」「布団の感触がやわらかい」など、自分の体がどう感じているか、細かく見ていきます。 こうすることで、自分の意識がどこにあって、体がどう感じているか、普段から感じやすくなっていきます。

 

レーズンエクササイズでは、レーズンを1粒食べるのですが、食べる前ににおいをかぎ、形をよく見て、 レーズンがどのような状態かをよく観察します。食べるときも、口の中で感触をよく確認してから噛み、柔らかい感触、 丸い形、味、香りなどを感じながら、ゆっくり食べます。時間としては5分程度かけて丁寧にレーズンのすべてを 味わっていきます。このことで、何か一つの対象をゆっくりとモニターし、感じることができるようになっていきます。

 

マインドフルネスは、「いま、ここ」に意識を戻す練習ですので、自分の「今の体、今の意識」に気づく訓練になると思います。 とくに上に紹介したエクササイズは演奏の際の落ち着きを取り戻し、自分のモニタリング能力を上げるのに役立ちそうです。

 

あと1か月、マインドフルネスも活用して良い本番にしたいと思います!

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